【家族が金継ぎシリーズ③】金はいらん!ざっくり母のスピード食器修理記

お皿が欠けてしまったんだけど…😭

ふき

それなら、金継ぎ風に直してみない?

ん〜… それって金までつけないといけないの?面倒くさいなぁ

ふき

そっか、それならボンドだけでトライしてみよっか〜


金なんてなくても、器の形がもとにもどればいい!」
そんな母がタイトボンド3だけで欠けの修復に挑戦しました。

しかし、結果は微妙‥。

ボンドの部分が黄色く完成してしまったのです。欠けた器の修理にタイトボンド3はとても有効ですが、乾くと変色してしまう特徴があります。

黄色くなってしまうのを防ぐためには、セラミックパウダーを混ぜて使うのが鉄則です。そうすれば、陶器の白と同じ色が再現できます✨️

この記事では、私の母親がお皿の欠けの修復の失敗体験をご紹介します。

この記事でわかること
  • タイトボンド3だけで修復した場合の修復方法
  • 黄色くなってしまった時の対処法
  • きれいに修復するための極意

それでは参りましょう!

目次

母の欠けたポーランド食器の紹介

母が使用していた食器は下記の特徴があります。

  • ハート型の深さのあるお皿。
  • 小物入れとして使っていた。
  • 気付いたら欠けていた。
  • 旅行先のポーランドで購入したお気に入り

ポーランド食器は陶器で、壊れにくく丈夫です。ただ、よく使っていると、傷や欠けはよくできてしまいますよね。ハート柄・型で深さもあり、旅先の思い出の食器です。

「わたしが金継ぎしようか?」と提案しましたが、母がやってみたい!と挑戦することに。

金って塗らないの駄目なの?このお皿白いし、いらないよ。

そういうことなら、一度それでやってみる?!と、タイトボンド3だけで欠けを修理することになりました。

しかし、きれいに補修したはずの欠けの部分が黄色くなってしまったんです💦

タイトボンド3の乾燥後の色

「ホワイトボンド」や「クリアボンド」ではなく、乾燥後に薄い黄色(黄色味がかった茶色)に変化します。そのため、「金継ぎ風」の方法で、ゴールドやシルバーなどの装飾を施すと隠すことができます。

これでは食器が可哀想…

さらにゴールドでペイントをしよう!と再び挑戦しました。

耐久性を比較表でチェック

では、実際にタイトボンド3だけ・セラミックパウダーをプラス、普通の木工用ボンド、それぞれの特徴はどんなものか確認しておきましょう。


修理方法

タイトボンド3
タイトボンド3
+
セラミックパウダー

木工用ボンド
強度
非常に
高い

高い

弱い
耐水性
食洗機、電子レンジに対応可

パウダーが硬化を補助

水に弱く修理箇所が剥がれる可能性あり
電子レンジ対応
可能

可能

不可
欠けた部分の修復
接着のみ可能

セラミックパウダーで補填

不可
修理箇所の見た目
黄色く変色

白いまま

白いが目立つ
食品安全性
FDA承認
(食品に間接的に触れる用途で安全)

FDA承認+無害なセラミックパウダーで安心

食品安全性なし
修理にかかる時間
短い
24時間で完全硬化

中程度
パウダーの整形など追加工程が必要

短い
接着後数時間で硬化
コスト約1,000円以下約2,000円約500円以下
最適な用途接着するだけで良い修理欠けた部分を補填する修理仮修理または安価な食器の修理に適用
長期耐久性
非常に優れている

非常に優れている

弱い
長期間の使用に適さない
耐久性比較表

最適な方法で修理をしましょう。

1. タイトボンド3

メリットデメリット
強度・耐水性が非常に高く、食品に間接的に触れる用途でも安全。欠けた部分を補填することはできない。
ふき

タイトボンド3だけでは、欠けた部分の補修には向かないんだね…

2. タイトボンド3+セラミックパウダー

メリットデメリット
接着+欠けた部分の補填が可能。耐水性・耐久性も高い。修理箇所が目立つ場合がある。工程がやや増えるため手間がかかる。
ふき

これは金継ぎ風に最適な方法だよ!

3. 普通のボンド

メリットデメリット
コストが安い。接着のみで修理したい場合に手軽。耐水性・耐久性が低い。食品用途では安全性が確保されていない。
ふき

食器じゃなくて耐久性を重視しないなら、これは手軽で馴染があるよね。

食器修理に使う接着剤の選び方は?

  • 耐久性・食品安全性を重視するなら → タイトボンド3
  • 欠けも補修したいなら → タイトボンド3+セラミックパウダー
  • 安価な食器を簡易的に直したいなら → 普通のボンドでもOK

修理する食器の価値や用途に合わせて、適切な方法を選んでくださいね😊

母のざっくり修理スタート!

  • 用意するのは、タイトボンド3だけ!
  • せっかちな母は、5分もかからずに完成させました。
  • 絵やDIYが好きな母、私と一緒で真剣に楽しそうな雰囲気が伝わってきました!
ふき

結果は黄色くなってしまいましたが、楽しそうだったからいいかな?私がその後金継ぎで直しました!

母のアドバイスと感想

母のコメントはこちら⏬️

垂れてくるので、10分くらいは動かしながら持っておくと良いと思います。チューブからは出しにくさもなく、出しすぎた分はチューブで吸って戻しています。
黄色くなってしまったから、ゴールドで塗装仕様と思っています。もうひとつ欠けたお皿があるので、セラミックパウダーも混ぜてリベンジしたい。

ふき

チューブに出しすぎたボンドを戻しているのが、節約家な母らしいです。すぐに固まることはないので、戻すのもありかも!

直すことは、母が教えてくれました

いかがでしたでしょうか。
70を越えた母が挑戦するには「簡単」「すぐ出来る」がやっぱりポイントでした。「見た目」はそんなに気にならないみたい😂

直して使う、その発想は実はいつも母を見ていて教わったこと。
「あるものは使う」「無駄にしない」「大切に使う」
気付いたら、自分が育てられたルーツからの贈り物でした✨️

意外にもそんなことに気付かされた金継ぎ風。母との大切な想い出をまた紡いだ気がしています。あなたも、母と一緒に、食器を直してみませんか😊

夫が挑戦!の記事も公開していますよ。

金継ぎで失敗作?も参考にしてくださいね。

失敗を活かした成功例はこちらから。


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