こんにちは、ふきです😊
先日お気に入りのお皿が欠けてしまいました💦
お気に入りのポーランド食器です…
ポーランドで直接買ったものだから、思い出もたくさん、よく使っていました。諦めたくないな…ということで初めて修理をしました。
金継ぎは昔から興味がありました。思い入れの食器が修復とともに美しく生まれ変わり、大切にいつまでも持ち続けることができる素敵な方法ですね。
しかし、デメリットがありました。
育児中で忙しいため、扱いにくいものはハードルが高く感じていました。しかし、これらをすべてクリアする方法があったんです✨
その方法は、フランクリンタイトボンド3とアクリル絵の具を使うこと!
こちらを使って修復すると、
さらに、とても頑丈で、食器として使っても安心な素材です😋
この記事では、金継ぎと金継ぎ風の違いと、修復の仕方を解説します♬
写真とともに詳しくお伝えしていきますので、気になっている方は参考にしてくださいね😊
欠けてしまったポーランド食器の紹介
大切に使っていたお気に入り。
2つとも、ポーランドの現地で購入しました。特に右側のスクエア型の平皿がとても使いやすくお魚料理も、唐揚げも、天ぷらもとってもかわいく仕上がるんです。新しいものも他に欲しい・・・
陶器なのでオーブンもレンジもOK!職人さんの手書きの模様はとてもあたたかい雰囲気をだしていて同じものはふたつとありません。
割れてしまったら最後!にするのではなく、上手な修理の仕方を学んでこれからも大切に使えたらいいなと思っています✨️
金継ぎと金継ぎ風の違い
金継ぎと金継ぎ風の徹底比較表
タイトボンド3を使った金継ぎ風の修復と伝統的な金継ぎの違いを比較表にまとめました。
項目 | タイトボンド3による方法 | 伝統的な金継ぎ |
---|---|---|
使用材料 | タイトボンド3、ゴールド絵具 | 漆、金粉、その他専用の材料 |
価格 | 約2,000円程度 | 10,000円以上 |
所要時間 | 4-5日程度 | 数週間〜数ヶ月 |
耐久性 | 比較的高い | 非常に高い |
仕上がり | 金継ぎ風の見た目 | 本格的な金継ぎの美しさ |
難易度 | 初心者でも比較的簡単 | 高度な技術が必要 |
食器の使用 | 食洗機・電子レンジ可 | 基本的に手洗い推奨 |
文化的価値 | 低い | 高い(伝統工芸) |
修復可能な素材 | 主に陶器 | 陶器、磁器、漆器など幅広い |
タイトボンド3を使用した方法は、手軽で安全に金継ぎ風の修復ができます。しかし伝統的な金継ぎに比べると耐久性や美しさ、文化的価値の面では劣ります。
日常使いの器を簡単に修復したい場合には適した方法で、何度も修復することが低コストで可能です😊
伝統的な金継ぎの手法
伝統的な金継ぎの手法をご紹介します。
陶磁器の破損した部分を、漆で接合したり埋めるなどで修復し、その上から主に金粉や銀粉で装飾を施した漆芸(しつげい)技法のことです。
出典:マイウェルネス
現在のようにきれいに直して、逆に器の価値を上げるようなことは、室町時代の茶の湯の頃に始まったと言われているんですが、漆を使って器を直すという行為自体は、実は縄文時代からおこなわれていました。漆で継いだ跡のある土器が遺跡から発掘されているように、古代から日本人の暮らしの中に身近にあったものなんです。
具体的な材料と手法は以下のとおりです。
〜材料〜
具体的な手順
- 接着面の下処理
- 漆による接着
- 漆と砥粉(とのこ)を混ぜたパテで隙間や段差を埋める
- 表面を研磨して平滑にする
- 金粉を蒔いて装飾する
伝統的な手法は時間と手間がかかりますが、修復された器に新たな価値と美しさを与えます。
タイトボンド3を使った金継ぎ風の手法
タイトボンド3を使用した「なんちゃって金継ぎ」の手法は以下のようになります。
〜材料〜
具体的な手順
- タイトボンド3を使って接着
- 隙間や段差を埋める
- サンドペーパーで整える
- 金継ぎ風の装飾をする
お好みでクリアコートを最後に塗る方法もあります。
伝統的な金継ぎほどの耐久性や文化的価値はありませんが、手軽に金継ぎ風の修復を楽しむことができます😊
タイトボンド3を使った「金継ぎ風」の魅力
忙しい生活の中でも使いやすい「金継ぎ風」の魅力についてご紹介します。
- 器に対する愛着と、修理することで続くその思い出
- 金継ぎの伝統的な美しさと現代風
- 電子レンジや食洗機に対応した金継ぎ風の修理方法の必要性
器に対する愛着と、思い出をつなぐ
旅行先で見つけた器、大切な人からいただいた器など、食器は自分の日常と一緒に思い出を刻んでいきます。形あるものはいつかは壊れてしまいますが、それを修復することが出来ればさらに新しい思い出を紡いで行くことが出来ます✨
金継ぎの伝統的な美しさと現代風
漆や金粉を使用し、繊細な技法を取り入れた伝統的な美しさは完全には再現できませんが、現代風に活かすことができます。慣れてくれば、自分の器に合ったコントラストの色を選んだり、線の細さを追求したり、自分流にアレンジして楽しむことが低コストで叶います😊
電子レンジや食洗機に対応した金継ぎ風
いままで使っていた電子レンジや食洗機などが使えなくなるのは、気を遣ってしまいますよね。飾って楽しむことが出来ればいいのですが、それには大きな部屋が必要になります。金継ぎ風にすることで、今までのように手軽に使用することができ、毎日の食卓を彩ってくれます✨
次からは実際にタイトボンド3を使った方法をご説明します。
実際に金継ぎしてみよう!〜準備編〜
実際に始める時の材料と、手順、また材料の安全性について解説します。
材料と道具
材料は下記を用意して下さい。
ボンドはタイトボンドⅢ、絵具はペベオを用意しました。今回家にアルミホイルがなかったので、キッチンペーパーで代用。少し頼りない感じがしたのでアルミホイルのほうが良いかもしれません。
今回私が利用したこちらのキットは、すべてが揃っているので便利ですよ↓
安全性に優れている材料を使おう
食器に使うものは安全性が気になりますよね。今回使用した材料の特徴をご説明します。
タイトボンドIII
タイトボンドⅢは、耐熱温度が高く、通常の使用条件下で電子レンジや食洗機の熱にも耐えることができます。また、この接着剤は食品に間接的に触れる用途でも安全であるとされており、まな板などの使用にも適しています。
さらに、修復後の器をオーブンで150度で35分間焼成することで、接着部分がより強固になり、電子レンジや食洗機での使用が可能になります。修復した器は通常の食器として使用できるようになり、安全性も確保されています。
ぺべオ フランス製
ノズルから直接描けるチューブタイプの陶器用絵具で、曲線や点描に適しています。
絵具が完全に乾いたあと、オーブンで150℃35分の低温で焼成します。APマーク取得の水性無害の絵具ですので、焼成後は実用の食器としてお使いいただけます。焼成前なら、失敗しても水やアルコールで拭き取って修正することができます。
安全性に優れ耐熱温度も高く食器修復に最適なことが確認できます。
実際に金継ぎしてみよう!〜手順編〜
実際に金継ぎ風でお直ししました。その手順をご紹介します。
- 割れた部分を綺麗に洗浄
- 粉とボンドを1対1でよくまぜる
- 繋ぎ合わせる
- 乾いたら金の粉で装飾
- オーブンで燒く
手順1 割れた部分をきれいに洗浄する
割れてしまった食器を綺麗に洗浄しましょう。汚れが残っているとそのまま固まってしまう恐れがあります。
手順2 粉とボンドを1対1でよくまぜる
アルミホイルの上に同じ容量の粉とボンドを出して、竹串などでよく混ぜましょう。これがパテになります。少量で足りるので、少しずつ出して作って下さい。粉がゆるすぎるとつけにくいので、ゆるい場合は粉を足してくださいね。
※ここではタイトボンドⅢと粉を使っていますが、小麦粉でも可能です
手順3 繋ぎ合わせる
竹串を使い、接着部分にパテを乗せ、接続しましょう。かためのパテにしておいたほうがつけやすいですよ。
金継ぎ風で、お直し‥。
— fuki@ブロガー (@SAK159cm) September 25, 2024
集中‥!
たわんでくるから、ちょこちょこ触る‥😂
#ポーランド食器
#直す
#金継ぎ風 pic.twitter.com/MNC5rP4P3V
5分ほどでだらんとたるんでくるので、少しお直しします。さらに、15分ほどたったら余分なものを取り除き、さらに24時間乾燥させましょう。
手順4 乾いたら金の粉で装飾
乾いたら余分なものをふきとり、ペベオで色付けしましょう。100均の筆で大丈夫です💕さらに24時間乾燥すます。
※乾燥が不十分だと加熱時に気泡が出てしまいますので、十分に乾燥させましょう。
手順5 オーブンで焼く
予熱なしの150度で35分オーブンで焼きましょう。終わっても中で温度を沈め、完全に冷めてから取り出しましょう。いきなり取り出すと、温度差で割れてしまう可能性があります。
その他の注意点
注意点を確認してください。
- 残ったボンドは常温で保管すること
冷蔵庫のような寒い場所の保管は凍結しますので注意しましょう。また、ボンドはその他の用途にも大変便利です。
木、紙、布、竹、皮、陶磁器、石膏、コルク、発泡スチロール等にも使えますので保管しておくと使えますよ♪
修理後のケアと使い方
修理直後は丁寧に扱うことをおすすめします。
普段の食卓で使えるのが金継ぎ風の魅力です。様子を見ながら沢山使っていきましょう😊
生まれ変わった食器で日々を新しく刻んでいこう♪
いかがでしたでしょうか。
思っていたよりもお直しは難しく、本物の金継ぎのハードルの高さを再認識しました💦でも、ゆっくりじっくりやると、すごく楽しい♪直す工程も、また新しい思い出に変わります✨️
私達は毎日3回は食事をします。癒されたりほっとしたり、思い入れのある食器は心を豊かにしてくれますよね。
またひとつ思い出が増えて、これからますます楽しく食事ができそうです😊