こんにちは、ふきです😊
お気に入りのポーランド食器が真っ二つに割れてしまいました💦 どうしても諦めきれず、修理に挑戦しました!
派手に割れたけど、直せました!
修復には食品に接触しても大丈夫なタイトボンド3と、色つけにポーセレン150を使用しました。
この方法で修復すると、伝統的な金継ぎとは違い電子レンジや食洗機で使うことができるんです。思い出深い食器を今までのように使えるこの方法は、割れた時のショックを少し和らげてくれるようになりました。
この記事では、金継ぎ風の修復方法を実際の写真とともにご紹介します😋
使用するボンドとペベオの安全性
それぞれの安全基準を見ていきましょう。
タイトボンドIII
タイトボンドⅢは、メーカーによって食品安全性の認証が取得されています。食品に間接的に触れても安全とされており、まな板などの使用の認可されています。電子レンジも食洗機も使用可能ですが、凍結には耐えられないため寒い場所では注意が必要です。
安全性の特徴 | 詳細 |
---|---|
毒性 | 非毒性 |
溶剤 | 無溶剤 |
FDA承認 (アメリカ食品医薬品局) | 食品への間接的接触が許可 |
VOC含有量 | 9.0g/L(低含有量) |
洗浄方法 | 水で拭き取り可能 |
成分 | 有機高分子化合物 |
食品安全性 | まな板など食品に触れる製品に使用可能 |
皮膚への影響 | 指や肌が荒れにくい |
ぺべオ フランス製
APマーク取得(アメリカの安全基準を満たしている)の陶器用絵の具です。水性無害の絵具ですので、焼成後は実用の食器としてお使いいただけます。ペベオは、「口に入る可能性がある」「子どもが使える」為、一定の安全性の基準を認めるAPマークを取得しています。
共に、150度で35分焼き付けることで定着します。
割れたポーランド食器と直すポイント
ポーランド現地で購入した大切な食器。いくつも持っています。夫がお菓子をいれて使っていたところ、落として割れてしまいました…。
よし、直してみよう!
金継ぎ風修復のポイント
前回金継ぎ風に修復した時は、欠けた食器でした。今回はまっぷたつに割れた小皿。これは、パーツもほとんど残っています。ポイントに注意して直していきます。
- 強度を保つ接着剤の選ぶ
- 割れた断面をピッタリ合わせる
- 見た目の仕上がりをイメージして、ペイントを練習する
1.強度を保つ接着剤を選ぶ
割れてしまったかけらをくっつけるには、強力な接着剤が必要です。優れた耐水性と強力な接着力があるタイトボンド3を使用して修復します。
2.割れた断面をピッタリ合わせる
割れた断面がピッタリ合うように、接着します。隙間があると、水やゴミなどが付着する恐れがあります。
3.見た目の仕上がりをイメージして、ペイントを練習する
金継ぎ風に美しく仕上げるためには慣れが必要ですが、素人でも好きなようにペイントができちゃいます。ポーセレンの絵の具は、拭き取ってやり直しができますので、納得がいくまで何度も調整ができます。色付けは練習してから実践するのがオススメです。(私は2度やり直しをしています💦)
3点に気をつけて修復してみよう!
実際に金継ぎしてみよう!〜準備編〜
実際に始める時の材料と、手順を解説します。
材料と道具
材料は下記を用意して下さい。
今回は竹串の代わりに爪楊枝で行いました。竹串がなくても爪楊枝で大丈夫でしたよ。
以前こちらのキットを購入して修復しました。
タイトボンドやペベオ、粉が入っているセットでオススメです✨️今回もこちらの残りを使用します。
3度目の金継ぎ、タイトボンドは足りなくなりそうだから買っておいてもいいかも
実際に金継ぎしてみよう!〜手順編〜
実際に金継ぎ風でお直しした手順をご紹介します。
- 割れた部分をきれいに洗浄
- 組み合わせて接着箇所を確認する
- タイトボンドで接着する
- 足りない部分をボンドと粉で補填する
- 乾燥後、絵の具でペイントする(要練習)
- 乾燥後、オーブンで焼いて完成
手順1 割れた部分をきれいに洗浄する
割れてしまった食器を綺麗に洗浄しましょう。汚れが残っているとそのまま固まってしまう恐れがあります。
手順2 組み合わせて接着箇所を確認する
細かく割れてしまったかけらが残っているかどうか、組み合わせて再確認しましょう。細かすぎる破片は綺麗にくっつけることができないため、私はパテを作って補填することにしました。
手順3 タイトボンドで接着する
大きな割れの部分は、タイトボンドを直接塗り接着します。隙間がなくなるように、ピッタリとくっつけて、暫くたってからはみ出たボンドは拭いましょう。
ぴったりとくっつけたら、3分ほどがっちり固定します。数分で接着します。
手順4 足りない部分をボンドと粉で補填する
細かく割れてしまった部分はかけらが残っていないところもありました。そこはタイトボンドと粉でパテを作り継ぎ足します。アルミホイルの上に同じ容量の粉とボンドを出して、よくまぜます。これをパテにしてつけましょう。少量で足りるので、少しずつ出して作ってください。粉がゆるすぎるとつけにくいので、ゆるい場合は粉を足してくださいね。
セラミック粉がない時は、小麦粉でも大丈夫ですよ
細かいかけらをくっつけた時は、崩れやすいため固まるまで触らないようにしましょう。
手順5 乾燥後、色付けする
十分に乾燥させた後、ペペオで色をつけます。大きな部分はそのままポッテリと乗せます。細い線を書こうと100円ショップの筆を使いましたが、キレイに書くことが難しい💦 細くぷっくり付けるとキレイに見えますが、コツが必要です。
一度厚紙などで練習してから行いましょう。やり直す場合に固まってる時は水洗いしながら爪で剥がすようにすると取れますよ。
ペペオは焼き付けるまでは水やアルコールで取れます。納得できるまでやり直そう!
手順6 オーブンで焼いて完成
オーブンで予熱なし150度で35分焼きましょう。焼いた後はすぐに取り出すと外気温差で割れてしまうことがあるため、冷めるまでオーブンの中から出さないようにしましょう。
残ったボンドは寒いと凍結してしまうので注意してね。木、紙、布、竹、皮、陶磁器、石膏、コルク、発泡スチロール等に使えるから活用してみてね♪
修復後の使い方と注意点
修復後の使い方と注意点を確認しておきましょう。
- 実際に食器として使う場合は、過度の力を加えないで使いましょう。
- 凍結すると割れてしまう可能性があります
- 鋭利なフォークやナイフなどを使う食器は避けましょう
- 子どもが使う食器は避けましょう
豆菓子などを入れて使っていたため、同じ使い方なら問題なさそう♪
ただし、口に当たる部分のペイントはHPでは避けるように記載されていました。
Q. 口や食品の当たるところにペイントしても大丈夫ですか?
https://www.pebeo.co.jp/products/hobby-craft/0131-porcelaine150.html
A. 絵具自体は水性無害(鉛、カドミウムが含まれていない)で人体には害はありませんが、絵具は焼成後でもナイフ・フォークなどの鋭利なもの、また、歯があたって擦れ剥がれることもあり、口や食品があたる場所へのペイントは極力避けることをおすすめします。
割れたお皿を修復するのが楽しかった!
割れたお皿や欠けたお皿を直すことがとっても楽しかったです
捨ててしまえば、そのまま終わってしまいますが自分の手で直したり、色を付けたりする工程は夢中になる分、愛着もわいてきます。
もう手に入れることのできない食器でこそ、こうして修復できる喜びが大きく感じています✨
生まれ変わった食器で日々を新しく刻んでいこう♪
いかがでしたでしょうか。
タイトボンドを使用して、割れてしまった食器も蘇らせることができました!ただし、色付けにはコツや慣れが必要で、練習してから実践するのがオススメです。でもとっても楽しかった〜!!
金継ぎって奥が深い…!
ひとつひとつが形が戻っていくことが嬉しくて夢中で取り組んでいました😊金継ぎ風にペイントをする楽しさを、もっと追求してみたくなりました♪
この記事を読んで私よりももっと上手にできる!とい方も多いのではないでしょうか?笑 楽しいのでよろしければ試してみてくださいね😊
今回使用した材料は下記になります。あなたの手で食器が蘇る、この感動を味わってみませんか?
金継ぎ風に欠けた食器を再生した記事も公開しています。よろしければ御覧ください。